多くの人たちへダンスの楽しさを伝えたい

　ブン太が「船の上には俺だけの世界がある。船の上には自由がある」と、モン太に自分の夢を語るシーンがある。いっとんさんの夢はというと…？

「遠い先の未来じゃなくて、目の前にある夢はストリートダンスを踊ってるだけじゃなくて、今回のように映画や舞台に出演したり、アーティストさんの振り付けをやったり、幅広く活動していきたいという気持ちがあります。表現者として、もっと多くの人たちにダンスの楽しさやダンスって自由なんだよということを伝えていきたいなと思ってます」

　昨年は事務所を退所してKoRocKとして新たなスタートを切った。

「去年は僕のなかで変革の年でした。事務所から独立してフリーでやっていくのは、わからないことだらけで、あっという間の一年でしたけど、KoRocKのオンラインサロン内でダンススタジオをやったり、あわただしく動いていたら一年が終わってしまったという感じでした。でも、自分のなかでは、今年も休まず、オンラインサロンでもっとファンの方たちとの交流を増やしたいし、あとはSEPTENI RAPTURESのメンバーとしてＤリーグへの出場も進んでいるし、体がひとつじゃ足りないくらいなんです（笑）」　

「プライベートはなくてもいい！」と、うそぶくいっとんさんだけど、プライベートでは「１か月間、大阪へ短期留学がしたい（笑）」と目を輝かせる。

「仕事で大阪に行ったときに、僕がたまたま入ったお店で打ち上げをやってたんですけど、どこの誰かもわからない僕を仲間に入れて、もてなしてくれたんです。大阪のフレンドリーさと関西ならではのボケとツッコミが楽しすぎて、コロナが落ち着いたらまた行ってみたいって思うようになりました。吉本新喜劇も観に行ったし、本当に自由で楽しかったなあ。あと、大阪のダンサーはコアなダンサーも多いので、そういうところが東京と違って新鮮でした。その土地のにおいを感じて、たくさんの刺激を受けたいなって思ったんです。大阪に１か月住んだら、何かもっと性格が明るくなりそうじゃないですか。…え、もう十分騒がしいって？（笑）」