まじめで恥ずかしがり屋で、人と接するのが大好きな夏生くん。クライマックスを迎えるドラマ『肝臓を奪われた妻』では、女性関係が派手なチャラいジムトレーナーの玉木慎吾役を演じています。そんな役柄と、意外な共通点があるとか…？

PROFILE

夏生大湖

なつき・おみ　2001年4月5日、大分県生まれ。2022年、ドラマ『六本木クラス』で俳優デビュー。ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』『闇バイト家族』、放送中の『95』（テレ東系月曜23時06分〜）、映画『PLAY! ～勝つとか負けるとかは、どーでもよくて～』などに出演。

チャラくてずるいけど憎めないキャラクター

　僕が演じる玉木は、一見するとチャラくてずるい印象だけど、やさしさも垣間見える憎めないキャラクター。あまり深く考えず、自分に正直に生きる人なんだと思います。

　るり子さんという財閥令嬢の不倫相手をしながら、ジムに新しく入会したヒロインの優香に恋をする玉木のお芝居は、わりと自然にできました。というのも、僕自身が末っ子であることや、学生時代から年上の人にかわいがってもらった機会が多かったので、るり子さんに甘える仕草は抵抗なくできました。逆に自分が追いかける側になる優香に対しては、自分がもし人を好きになったらと想像して演じました。

　でも実際に恋をしたら、同じようにはできないかもしれません。僕が玉木と違うところは考えすぎる性格。ちゃんと相手のことを知って、かなり親しくなってからじゃないと好きにならないと思います。だから、ひと目ぼれをしたことがないんです。友だちから恋人に発展する関係のほうが、性に合う気がします。

本を読み始めたきっかけはとある人の一言

　昔は漫画すら遠ざけるほど、活字がとにかく苦手でした。読書するようになったのは社会人になってから。高校時代に所属していたバレー部の顧問の先生から「本を読みなさい」と言われていたので、社会人として活用できそうな自己啓発本を手に取ったのがきっかけです。このお仕事を始めてからは台本のおかげで、かなり活字に慣れてきました。

　今年に入ってハマっているのはミステリー小説。湊かなえさんの『落日』がおもしろかったです。あと、貫井徳郎さんの『慟哭』は夢中になりました。内容が濃くて読み終わるまですごく時間がかかったけど、映像化不可能と言われている作品とあって、本からしか味わえない特別な楽しみがありました。

撮影／大靍円（昭和基地￥50）　取材・文／飯田帆乃香　スタイリング／ TAKURO　ヘアメイク／齋藤勇磨（hairsalon de Forever）

衣装協力／ジャケット¥88000（LUFON ／シアンPR TEL.03-6662-5525）、パンツ¥6930（キャスパージョン／シアンPR）、その他スタイリスト私物

ドラマDEEP『肝臓を奪われた妻』

日本テレビ系火曜深夜24時24分〜

TVer・Huluでも配信

（あらすじ）

幸せな結婚をした優香（伊原六花）は、夫である中村光星（桐山漣）の母が病気のため、治療に必要な肝臓の提供を買って出た。手術後、結婚はその臓器移植のための偽りのものだったと知る。優香は中村家の人々に復讐を誓うなかで、光星の現在の妻・るり子（水崎綾女）の不倫相手である玉木（夏生）にも近づく。