人生初の五厘刈りに！　僕史上、最短です(笑)

　昨年30歳になったので、高校生役が決まったときは「まだ高校生役を任せてもらえるんだ！」って正直、かなりうれしくなりました。でも、ギャグテイストが強い作品だからか、同じ高校生役でも自分より10歳くらい年上の方もいらっしゃって。どんな青春が始まるのか、とても楽しみだったことを覚えています(笑)。何年振りかで見た自分の制服姿は、想像していたよりは違和感がなかったんですけど、オフショットを見たらちょっとサラリーマン感がありました(笑)。

　クランクイン前に、出演者ほぼ全員が集まって、多摩川の河川敷で１〜２週間くらい、朝９時から野球の練習をしました。そこでは、実年齢ではなく役の年齢に重きが置かれていて、僕は一年生の新入部員役だったので、ライン引きや片づけなどの雑用も積極的にしました。

　野球の経験がなかったので、同じジュノンボーイで野球経験のあった（黒羽）麻璃央にフォームを教えてもらったりもしました。ただ、麻璃央は僕にだけ終始敬語だし、全然野球のダメ出しをしないし、たぶんジュノンボーイの先輩だからと気をつかってくれたんだと思います(笑)。

　クランクインしてからは、新入部員役5人で撮影後によく銭湯に行って、役について話し合いました。特に新入部員5人それぞれキャラが濃いので、それをどう際立たせるかで悩んで。あのときは青春を感じました。ほかに印象に残っているのは、バリカンで髪を短くするシーン。失敗しても撮り直せないから、打ち合わせも念入りにして。実際に丸刈りになってまず感じたのは、便利だなぁってこと(笑)。シャンプーもラクですし。でも、そのときはまだ9ミリの長さで。そのあと五厘刈りにしたらTシャツやタオルの糸くずが短い髪に引っ掛かっちゃって、全然便利じゃないんです。自分の頭皮をこんなに見たのは初めてで、五厘は僕史上最短でした(笑)。