ジャンルも時空も困難もふたりで越えていく

慶太　デビュー曲に始まって初期・中期・新しめと、このアルバムにはw-inds.を語るうえで欠かせない作家の方が総集結してるのが特徴で。

涼平　そういうのをいつかやりたいねって話は、前から慶太としてて。やっと実現できたって感じ。

慶太　今回作ってもらった作品は、それぞれ違うサウンド、違う世界観の歌詞なのに、全部がw-inds.らしい。あれは「エモい」って言葉でしか説明できない感情だった。

涼平　誇らしいよね。このアルバムが作れたのは22年間なんて長い期間、活動してきたからだし、今のw-inds.ってアーティストの存在を作家さんたちが認めてくださったからでもある。それこそ慶太が曲を作るって最近の体制を含めてね。

慶太　僕のセルフプロデュース曲に関しては今っぽいサウンドを意識しつつ、歌詞のメッセージ性を大事にして。ファンの方との関係性を歌ったものや、意外とトゲのある部分、アグレッシブな面を強く出したり。

涼平　振り幅の広い曲ばかり。

慶太　プラス、サウンド的になつかしいものがあるって意味で時空の壁を越えてたり、ふたりでいろんな困難を越えてくって点だったりと、今の僕たちには〝越える〟って言葉がピッタリだなって話になって。タイトルは『Beyond』ってつけました。