この作品で教えてもらったことが、今の自分につながっている

「今の所属事務所に入った翌月くらいにこの作品について話を聞きました。実は、この作品が僕にとって初めて決まったお芝居の仕事だったんです。成島出監督にお会いする前に原作を読ませていただき、すごく素敵な作品だなと思いました。この素敵な物語のなかで、賢治の弟・清六を自分が演じられるんだ！というワクワク感がすごかったですね。自分にできることを、とにかく精一杯頑張ろうと気合が入りました」

「菅田（将暉）さんの演技を間近で見て感じたのは、“お芝居をしているように見えない”ということ。その場に賢治がいて、賢治が話しているようにしか見えない…そんな不思議な感覚でした。現場ではつねに圧倒されていたように思います。菅田さんをはじめ、ほかの共演者の方々からもたくさんの刺激を受けましたし、芝居をするというのはどういうことかを教えてもらった気がしています。役に対する向き合い方はもちろん、作品に対する向き合い方、現場での立ち居振る舞い…この作品で教えてもらったことが、今の自分自身につながっていると思います。作品の軸でもある“家族愛”を存分に感じることができる映画になっているので、ぜひ劇場で観ていただけたらうれしいです」