撮影／KAZUYUKI EBISAWA（makiura office）

2014年の結成当初からJUNONで追いかけ続けてきたM!LK。

そんなM!LKが、結成9年で、初のアリーナ公演にたどり着いた。

10月22日に横浜アリーナで行われる初のアリーナワンマンライブ『M!LK 1st ARENA "HAPPY!HAPPY!HAPPY!"』を前に、各メンバーへのソロインタビューを実施。

JUNON TVで短期連載企画『Road To ARENA』と題して、スペシャルコンテンツをお届けします。

まずは、リーダーの吉田仁人さんのインタビューからどうぞ！

吉田仁人さんスペシャルインタビュー

－初のアリーナ公演が決まったときの正直な気持ちは？

僕らが知ったのはたしか昨年末だったんですけど、シンプルにテンションが上がりましたね。「横浜アリーナ」って誰が聞いてもわかるくらい有名な会場じゃないですか。そして、アリーナなので当たり前ですけど、今までやってきた会場のなかで一番お客さんも入る。そんな会場をもう抑えてあるっていうのをスタッフさんから聞いたときは本当にびっくりしました。ただ、現時点（※6月下旬の取材時）ではそこまで実感が湧いていないんです。具体的にイメージできてないって言ったらちょっと軽く聞こえてしまうかもしれないですけど、まだびっくりしている状態ではありますね。

－新体制になってすぐにコロナ禍になり、下を向いてしまった時期もあったかと思います。どのようにモチベーションを上げていきましたか？

いま、グループとしては９年目で、今年の11月に結成９周年を迎える年なんですよね。新体制になってからは３年半になるのかな。EBiDANに入って、研究生時代にいろいろ稼働もあって、グループを結成して、M!LKって名前がついて…当時はまだ僕も中学生でしたし、「このグループで一生やっていくぞ！」みたいな意識はそこまでなかったと思います、正直。

メンバーが卒業したり加入したりまた卒業したりで、メンバーも変わっていって。メンバーが変わればグループの雰囲気も変わるし、体制が変われば曲の雰囲気もどんどん変わってきて、M!LKの名前を授かってからもうすぐ９年ですけど、この３年ぐらいで本筋に入ってきたなっていうのをすごく感じています。

2020年2月から新体制になって、１発目のツアーの予定だった『M!LK SPRING LIVE TOUR 2020 Juvenilizm』がコロナの影響で中止になったときは、本当にショックでした。でも、そこから配信ライブをやることになって、それまでまったく知らなかったライブの形を知って。「あ、そんな可能性もあるんだ」っていうので、目の前にお客さんはいないけど、カメラの先にいるんだと思ったら楽しめたし。

配信ライブも半年で４回やって、M!LKってどういうことができるのかとか、この５人で演出面でどんな表現ができるのかとか、そういうのも学んで、みんながそれぞれ個性を見出せた期間だったというか。この期間があったからこそ、今のコンセプトがあるライブだったり、それぞれの個性が生きた個人仕事だったりにつながっていったのかなと思います。

そこからツアーができるようになって、み！るきーずに久々に会えたっていううれしさからくる熱量はすごかったし、それこそこの前の『M!LK CONCERT TOUR 2023「CHECKMATE」』では３年ぶりにコールアンドレスポンスもできたし、１回抑制されたからこそ出るパワーというかエネルギーというか、そういうのをうまく活用できた３年半だったっていうのは思っていて。結果としてポジティブにとらえられているかなっていうのは思いますね。みんなにはいろいろ我慢もさせてしまったし、申し訳ない気持ちもあるけど、この期間があったからこそ今のM!LKの強みがあるのかなって思います。

－自分のなかで「このライブで何かをつかんだ」というライブはありますか？

この前の『M!LK CONCERT TOUR 2023「CHECKMATE」』ですね。演出家さんに「すごく楽しそうだった」って言われたんです。今までももちろん楽しんではいたんですけど、やっぱりパフォーマンスを見せてみんなを感動させたいっていう気持ちが先走っていたというか。頑張っている姿ってもちろん応援したくなると思うんですけど、たとえばテーマパークのキャラクターが一生懸命だったら、頑張れって思っちゃってあんまり入り込めないじゃないですか。

M!LKも一緒で、来てくださった方々が明日も頑張ろうって思えるようなものを作りたいっていう目標的には、まずは自分たちが楽しんでいるように見えなきゃ始まらないなって思って。そういう意味で、お互いが楽しんでいる空間を作るっていうのができたのかもしれないです。実際、めちゃくちゃ楽しかったです。「それを続けていけば、もう一個次のステップに行けるかも」って演出家さんに言われました。