撮影／KAZUYUKI EBISAWA（makiura office）　取材・文／花村扶美

2014年の結成当初からJUNONで追いかけ続けてきたM!LK。

そんなM!LKが、結成9年で、初のアリーナ公演にたどり着いた。

10月22日に横浜アリーナで行われる初のアリーナワンマンライブ『M!LK 1st ARENA "HAPPY!HAPPY!HAPPY!"』を前に、各メンバーへのソロインタビューを実施。

JUNON TVで短期連載企画『Road To ARENA』と題して、スペシャルコンテンツをお届けします。

最終回は、M!LKの最年長としてグループを引っ張る佐野勇斗さんのインタビューをどうぞ！

佐野勇斗さんスペシャルインタビュー

－初のアリーナ公演が決まったときの正直な気持ちは？

横浜アリーナ公演をするという話は、昨年末にスタッフさんから聞いたんですけど、純粋にうれしかったです。でも、自分のなかでは「やっとか」という思いもありました。というのも、M!LKは来年で結成10周年になるんですけど、その間にメンバーの卒業や加入があったり、周りから「万年ホールのグループ」とか言われたりして、悔しい思いもしてきたんです。なので、ようやくここまで来れたという気持ちが強くて。

今年の夏に代々木第一体育館で『EBiDAN THE LIVE』が開催されたんですけど、代々木第一体育館のキャパが1万人強で、横アリはさらにその上。なので、代々木のステージに立ったとき、M!LKのファンだけでこれ以上の広さを埋めるのか！と、その景色を見ながらうれしくなったし頑張ろうって気合が入りました。でも手放しで喜んではいられないですよね。ステージに立つことはできるけど、それ以上にちゃんと結果を出さなきゃと思ってます。

－新体制になってすぐにコロナ禍になり、下を向いてしまった時期もあったかと思います。どのようにモチベーションを上げていきましたか？

自分のなかでは、下を向いた時期はなかったです。下を向いてる暇がなかったというか、本当の心の奥底では落ち込んでいたんだろうけど、ありがたいことにお芝居もさせていただいてたのでガムシャラでしたね。忙しかったからこそ、落ち込まずにすんだというのもあると思うんですけど、無我夢中で走り続けてました。

新体制になって一発目に予定してたツアー（『M!LK SPRING LIVE TOUR 2020 Juvenilizm』）が中止になってショックでしたけど、そんなこと言ってられなくて、配信ライブをやったり、僕個人としてもインスタライブの『佐野飯』やYouTubeで『歌ってみた』の配信をやったり、とにかく勢いを止めたくない！という思いでやってましたね。

メンバーとの週1回のリモート企画会議もコロナ禍に始めたことでした。社会的にみなさん辛い時期でしたけど、僕らはメンバーで話し合う時間が多かったので、モチベーションを下げることなく同じ方向を向くことができたのかなって思います。もちろん今も週1の企画会議はやってますよ。

－自分のなかで「このライブで何かをつかんだ」というライブはありますか？

ごめんなさい！　自分では「このときに何かをつかんだ！」って思い当たることがなくて…。もちろん毎回ツアーで進化してる姿をみ！るきーずに見せられてるとは思うんですけど。よくも悪くも、前しか見てないってことなのかなぁ。あ、でも今なんとなく振り返ってみて思ったのは、2020年1月31日にふたりが卒業したライブのラストに、現メンバーの5人でステージに立って『Widing Road』を歌ったんです。そのときの5人の空気感がめちゃくちゃ良くて、この5人でドームに行きたいなって思ったのが印象に残ってます。