これまで数々の賞を受賞してきたブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』が、現在上演中。何度も再演されるほど伝説的な作品で、水夫のアンソニー役に抜擢された山崎くんに、稽古中の思いや見どころ、近況を聞いてきました。

PROFILE

山崎大輝

やまざき・たいき　1995年10月3日、静岡県生まれ。第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞を受賞。出演作にドラマ『宇宙戦隊キュウレンジャー』、舞台『チェーザレ破壊の創造者』『スリル・ミー』『ピアフ』などがある。

キャラクターを深堀りするほど演じがいのある役柄だなと

　出演が決まったときは、まず、僕がジュノンボーイになる前から多方面で活躍されている市村正親さんや大竹しのぶさんと共演させていただけることが光栄だなと思いました。同時に、同じ舞台に立つことが怖いというか、しっかり食らいついていかないといけないぞって。稽古前から、こりゃかなりパワーを使うだろうなと覚悟を決めましたね（笑）。

　映画や海外の舞台も観ましたが、表現方法がまったく違うんです。特に僕が演じるアンソニーは、日本版の舞台ではわかりやすく水兵の格好をしていますが、映画では普通の洋服を着ていたりして。装いも違うのはおもしろいなと思いましたし、アンソニーの生い立ちを調べるほど、演じがいのある役柄だなと実感しています。ピュアで世間知らず、そしてちょっと無鉄砲さがある…みたいなキャラクターが劇中では際立っていると思うので、注目してもらえたらうれしいです。

関わってくれる人たちを幸せにしたいと思ってます

　スウィーニー・トッドの原動力は復讐心ですが、僕もマイナスな気持ちに突き動かされることのほうが多いかな。そのマイナスを跳ね除けてプラスにしてやろうって気持ちが芽生えます。このお仕事は、もちろん自分のためにやっている部分もあるけど、それ以上に応援してくれるファンの方や、僕をお仕事で使ってくれる関係者の方たちのために、もっと上を目指したいという思いのほうが大きい。僕と関わってくれる人たちは笑顔にしたいし幸せにしたいって、本当にそう思います。