映画『からかい上手の高木さん』に出演している白鳥玉季さんは、数々の作品で存在感を放つ14歳。慣れないインタビューに戸惑いながらも、自分の言葉でまっすぐに話してくれる、とても素敵な女の子です。

PROFILE

白鳥玉季

しらとり・たまき　2010年1月20日、東京都生まれ。B型。2016年、『とと姉ちゃん』でデビュー。ドラマ『凪のお暇』『テセウスの船』『どうする家康』『御手洗家、炎上する』『いちばんすきな花』『0.5の男』、映画『永い言い訳』『すばらしき世界』『流浪の月』『極主夫道ザ・シネマ』など出演作多数。高い演技力で大きな注目を集めている。

すごいなと思っても質問する勇気が出ない

　映画『からかい上手の高木さん』で、西片（高橋文哉）が教える中学校の生徒の大関さんという女の子を演じていて、真面目でまっすぐな子だなというのが第一印象でした。大関さんが高木さん（永野芽郁）に「どうしたら、そんなにうまく絵が描けるようになるんだろう」と聞くシーンがあるんですけど、私だったら、うまいな、すごいなと頭で考えても、そこで質問する勇気が出ないです。作品のなかだと普通のシーンに見えるかもしれないですけど、その勇気ってすごく大きいと思います。

　私は普段、仲のいい子とはけっこうしゃべるし、冗談も言ったりするんですけど、話したことがない子とか仲よくなりたい子に話しかけるときは、何て話しかけようか悩んじゃうタイプです。「おはよう」がいいかな、「こんにちは」かな、趣味とか聞いてもいいのかなとか、いろいろ考えてから話しかけるのですが「今のは大丈夫だったかな？」と後で少し心配になることも多くて。

妹とクッションでたたいてじゃれあうのが楽しい（笑）

休みの日は家にいるのが好きで。家族がそれぞれ好きなことをやっていても、みんなが一緒の空間にいるだけでリラックスできます。ゲームをしたり、学校の話を聞いたり私も話したり、そういう時間が好きですね。ケンカはそんなに激しいものはしないですけど、夜、ベッドの上で話しながら、クッションでバンバンたたいてじゃれあうみたいな時間も楽しい（笑）。そういう時間も今は私にとっては当たり前のことなんですけど、今しかできないと思うと大切にしたいなって思います。

撮影／井上ユリ　取材・文／渡邉朋子　ヘアメイク／豊田千恵